賃貸住宅、部屋探しの実態調査 ~部屋探しの時、何軒くらいのお店にいく?~

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 賃貸住宅を契約した方は、どんな行動をとって契約したのか?

リクルートSUUMOが2016年度の行ったアンケート調査をもとに分析してみましょう。

 賃貸住宅の部屋探しの行動は、部屋を決めるまで以下のステップが一般的です。

1) スマホ、PCなどで部屋を検索する。
2) 探した物件を電話や、メールで問い合わせる
3) 不動産会社店舗に行く(その物件を取り扱ってるお店or 近くのお店)
4) 部屋の見学 
5) 決定~契約

こうして考えると、最初のステップの「サイト上で検索されて選ばれる」ことが重要であることが分かります。

もちろん、ふらりとお店に来て、「この辺り(近所)で家を探してるのですが、いい物件ありませんか?」というパターンもまだあると思いますが、しだいにこうした行動パターンはなくなると思います。

 物件を選んで問い合わせて、店舗に出向くという行動が一般的です。
では、何軒くらいのお店に行くのでしょうか?

部屋探しの際の不動産会社店舗への訪問数|資産活用総研 大鏡建設

図4は、賃貸住宅を契約した人が、不動産会社店舗に何店舗行ったか?というアンケート調査です。約半数の48.6%の方が1店しか行っていません。次に多いのが2店で23.9%となっています。

 行動パターンとして、想像されるのは、以下のような状況です。

まず検索~問い合わせを行う。そこで内覧を行う。気に入ると、契約。しかし、気に入らないと、他の店に行くのではなく、その店で別の物件を提示される。(以下繰り返す)そして契約という流れです。
 2店行くのは、1店舗目でいい物件がなくて・・・、というながれで別の店に行くパターンだと思いますが、半数の方は1店目で決めるということです。

 次に、物件をいくつ見たかというアンケート調査です。

部屋探しの際に見学して物件数|資産活用総研 大鏡建設

 最も多いのは3つですが、1つや2つも、同じくらいの割合です。平均は3.1件ですが、多くは1~2部屋の見学です。また、0という回答も8%程度ありました。立地条件のいい、人気エリアなどで見られる、「見る前に契約する」物件です。

 一般的には、まず目的の物件(検索などで見つけた第一候補)を見て、一応他の物件を1~2部屋みてから、決めるというパターンのようです。

 このアンケート調査から分かることは、まず最初のコンタクトを取ってもらえるようになることが賃貸斡旋ビジネスでは一番重要なことだということです。